
派遣社員で働くのって実際どうなんだろう…。

派遣社員のメリットとデメリットが知りたいな…。
そんな方に、実際に派遣社員として3年間働いたことのある立場での、リアルな意見を含めた【メリット・デメリット】をお伝えします。
実際に派遣社員として3年間働いてみて、もちろんデメリットも感じました。
しかし私は、メリットの方が多かったと感じています。
また”自分がどんなスタンスで仕事したいのか”といった性格によっても、向き不向きがあると感じましたので、こちらについてもお伝えします。
こちらの記事は、
派遣社員として働こうか迷っている方
に読んでいただきたい内容となっています。
派遣社員と正社員の違い
派遣社員と正社員の違いを簡単に説明すると、雇用されている場所の違いです。
派遣社員は実際に勤務する会社の社員ではなく、派遣会社の社員。
派遣会社からお給料も支払われるし、休日や有休の管理も派遣会社が行います。
派遣社員で働くメリット

私が実際に派遣社員として働いて感じたメリットは、こちらの6つです。
【メリット6つ】
- 精神的に気持ちが楽
- 嫌になったら辞めやすい
- いろんな職場を体験できる
- 正社員に比べて残業が少ない
- 時給が高い
- 働く日数や時間を選べる
①精神的に気持ちが楽
派遣社員だとしても一生懸命仕事に取り組むのは前提です。
しかし、もし何か会社の闇を知ってしまった場合でもその会社の社員ではないため、あまり考えすぎる必要はありません。
どんなにその勤務先の会社の闇を知ったとしても、「自分は派遣社員だから関係ない」「ここにずっといるわけじゃないし」と開き直ることができます。
私は派遣社員として働いた会社が2つありました。
そのうちの1つが、「会社のシステムや評価基準とかどうなってるの?」というような、いわゆるブラック企業状態でした。
そのため、一緒に働いていた社員の方達は毎日頭を悩ませていました。
ですが、派遣社員には関係ありません。
「派遣社員として高い時給で働かせていただいているので、仕事を全うするのみ。お金のためだ。」と思いながら日々を過ごしていた当時の私でした。
②嫌になったら辞めやすい

派遣社員は、”そもそもいつまでもいるとは思われていない”のが事実です。
派遣社員として雇っている以上、会社も社員もそのようなスタンスで派遣社員を迎え入れています。
その理由は、派遣社員には更新期間があるからです。
3か月ごと・半年ごとのように、自分の意思で更新できるのが基本です。(※派遣会社や勤務先によって期間は異なります)
そのため、派遣社員は”いつ更新を辞められてもおかしくない”という状態だと理解されています。
例えば3ヵ月ごとの契約だとすると、3ヵ月経つ前に派遣会社の担当の人から「このまま更新するかどうか」意思の確認が来ます。
もしその時点で、この先も続けたくないと思っているのであれば更新しなければよいのです。
1度正社員になった場合、気に入らないからと言って「3ヵ月で辞めます」は、なかなかできないですし後ろめたい気持ちになってしまいますよね。
ですが派遣社員として更新期間を全うして辞める分には、全く問題ありません。
③時給が高い

派遣社員は基本的に時給が高いです。
アルバイトだと1,000円くらいで良い方ですが、派遣社員の時給は1,200円~1,500円が相場です。
時給は派遣会社や職種によっても変わりますが、IT系の職種ですと2,000円台が相場のようで、かなり高くなっています。
そのため、毎月の手取り額が多いのは正社員よりも派遣社員なんてことが多いです。
一般社員の給料だと、時給換算したら1,500円なんてほとんどありえないですよね。
私自身も、後に正社員になったときより派遣時代の方が手取りは多かったですし、まわりの派遣友達もほとんどが「正社員になって手取りが減った」と言っていました。
しかし正社員になるとボーナスが出ることが多いので、結局年収で計算すると正社員の方が多く貰っていることになる場合があります。
当時の私は皮膚科の治療で毎月4万円程お金がかかっていたので、毎月の手取りが増える方がありがたく感じていました。
このように、毎月高い出費がある方にも派遣社員はオススメできます。
④いろんな職場を経験できる

派遣会社に登録して勤務先を決める時は、「はい、じゃああなたはここで決定ね」なんてことにはなりません。
募集のある会社が求めている人材と、自分のやりたい仕事や経歴からマッチングする会社を選んで決めていきます。(※派遣会社によって、勤務先の探し方は異なります)
私は以前、アパレルに特化した派遣会社に登録をしていました。
そのため、今募集がある会社・ブランドの中から自分に合いそうな雰囲気のところや待遇(店頭で着る服の貸し出しがあるかどうか)を比較して、気になったブランドに面接に行って決めました。
もし面接に行ってみて、仕事内容や待遇に納得ができなかった場合は、断ることも可能です。
派遣社員として勤務する会社を選ぶことができるのです。
また、1年同じ場所で働いてみて、「違う職場に行きたくなってきたな、環境を変えたいな」と思ったときには、担当の人に相談することで別の職場を探してくれるでしょう。
1つの場所に留まり続けるのではなく、様々な場所で働くことができる可能性があるのは派遣社員の大きなメリットです。
⑤残業が少ない

職種や勤務する会社にもよりますが、基本的に派遣社員は残業が少ないです。
「派遣社員には残業をあまりさせるな」といった会社がほとんどだと思います。
理由は、派遣社員の残業代が高いから。
派遣社員を雇っているだけでも、会社から派遣会社に賃金が支払われています。
そこでさらに派遣社員に残業をさせると、上乗せでお金がかかってしまうのです。
派遣社員に残業させるくらいだったら、自社の社員を長々と残業させた方が会社にとってはお金がかかりません。
そのため、派遣社員に残業させる会社は少ないでしょう。
実際に私が働いていたブランドでも、「あなたは派遣社員なんだから定時になったらすぐ帰ってね。残業代が高いんだから!」と社員の人によく言われていました(笑)。
残業代が高い事まで私に言わなくてもよかったとは思いますが…(笑)。
そのため派遣社員時代は、やむを得ない場合を除いて定時で退社することがほとんどでしたので、プライベートが充実していました♪
しかし忙しい会社ですと、平気で派遣社員に残業させてくるところもあります。
その点が気になる場合は面接の際に、残業の有無をしっかり聞いておくと安心です。
⑥働く日数や時間を選べる
派遣社員はフル勤務のみではありません。
もし「週に5日も朝から晩まで働くなんて嫌だな」なんて方には、”週3日・6時間~”のような勤務形態での募集もあります。
私自身はフル勤務でしか働いたことはないのですが、同じ職場にいた派遣社員の人は「週に4日だけ気分転換で働いているの」なんて方もいました。
その方は、「アルバイトで週4日やるよりは派遣社員として働いた方が断然収入も増えるから」との理由で勤務していました。
自分の生活スタイルや、希望の働き方に合わせて選べるのはメリットです☆
派遣社員で働くデメリット

やはりメリットだけではなく、デメリットももちろんあります。
【デメリット4つ】
- 長期で勤務することができない
- 大きな仕事は任されない
- 意見があっても言いづらい
- 突然、職を失う可能性がある
①長期で勤務することができない
派遣社員として働いてその仕事や環境がとても気に入ったとしても、同じところで3年以上勤務できないルールがあります(※2015年に労働者派遣法で定められたルールです)。
もしどうしてもその会社で働き続けたいのであれば、契約社員や正社員として雇ってもらえるかの相談をする必要があります。
また、部署を変更することで引き続き派遣社員として働き続けることもできます。
希望があれば、派遣会社の担当の人と一緒に勤務先に相談してみましょう。
いくら気に入ったとしても、同じ環境で同じ立場でい続けることができないのは、派遣社員のデメリットといえます。
②大きな仕事は任されない

基本的に、重大な大きな仕事を派遣社員に任されることはありません。
その理由は、例えば重大な仕事で派遣社員がミスをした場合、【どこの誰が責任を取るのか】で面倒になってしまうからです。
ミスをしたのは派遣社員だけど、うちの会社でのミスになる…。
責任取ってほしいけど、派遣社員はうちの社員じゃないから責任取ってもらうことはできないし…。
のようなゴタゴタが起こらないようにするため、派遣社員には重大な仕事はほとんど任されません。
そのため、「大きな仕事がしたい」「責任重大な仕事を任せてもらいたい」といったマインドを持っている方は、物足りないと感じてしまうでしょう。
③意見があっても言いづらい

環境にもよりますが、もしかしたら意見を言う権利がほとんどない可能性が高いです。
派遣社員は勤務先の人にとっては外部の人間になります。
そのため仕事内容や会社での出来事に対して「それは違うと思います!」のように意見したとしても、聞いてもらえないと思っていた方がよいです。
”気になる事があったら聞いてもらえるまで意見を言いたい”のような性格の方はストレスが溜まってしまうかもしれません。
④突然、職を失う可能性がある
会社の業績が悪化すれば、真っ先に切られるのは派遣社員です。
バイトよりも先に切られてしまうのが派遣社員です。
理由は雇うこと自体にお金が発生しているから。
ここ最近のコロナ禍でも、派遣社員が大勢切られたという話もありました。
実際に私が正社員として働いていた会社も、コロナ禍で業績が一気に悪化したタイミングで派遣社員を突然切っており、その方は「辞めるつもりがなかったので悲しい」とい話していました。
突然職を失うリスクはあります。
しかし派遣会社が突然倒産しない限りは、他の派遣先を紹介してもらえますのでそこは安心です。
そのため、派遣を切られてしまったから完全に職なし…。となるわけではありません。
すぐに次の職場を見つけたい場合は、担当の人に早めに相談するようにしましょう!
デメリットから見えてくる派遣社員に向いている人

↑上の内容はデメリットとして紹介してきた項目ですが、人によってはメリットと感じる性格の方もいらっしゃるはずです。
そんな方は、派遣社員として働くことが向いているといえます。
【派遣社員に向いている人】
- 同じ場所で長く働きたくない人
- 大きな責任ある仕事はしたくない人
- 自分の意見はあまり言いたくない人
「お、当てはまっているかも」
こんな風に感じた派遣社員で働くか迷っている方は、派遣社員に向いているでしょう!
長く同じ仕事をしていると飽きてしまう・自分に合う仕事かなんてやってみないと分からないでしょタイプの方、向いています。
プレッシャーに弱い・大きな仕事はなるべくしたくないタイプの方、向いてます。
意見なんて求められたりするの苦手…・自分の仕事をただひたすらにこなしたいタイプの方、向いてます。
最近、派遣社員を始めた友人の話
私の周りには、新卒から5年正社員として働いていたけど、最近になって退職して派遣社員になった友人が2名います。
派遣社員として働くことに決めた理由を聞いてみたところ、

働かなきゃだけど、正社員として仕事するモチベーションが無くなっちゃったから

正社員で働いていた仕事が嫌すぎてとりあえず辞めたの!
履歴書持って登録しに行ったら、すぐに仕事が決まって楽だったから!
といっていました。(すごくリアルな正直な回答ですね笑)
私は派遣社員を経験した後、正社員を経験しました。
ですが私の友人達のように正社員→派遣社員という流れで経験する人も大勢います。
人それぞれの順序・理由がありますので、派遣社員として働くことを不安に思っている方は安心してくださいね^^
メリットとデメリットを理解したうえで、派遣社員として働こう
派遣社員として働きたい理由は人それぞれです。
どんな理由であれ、派遣社員として働くことに迷っているのであれば、一歩踏み出してみてほしいと思います。
私は実際に派遣社員として働いてみて、メリットのほうが多かったと感じています。
不安な点が沢山あるのであれば、派遣会社に登録する前の面接や、勤務先を決める際の面接でしっかり聞いてみましょう。
派遣社員であっても一生懸命に仕事に取り組むことで、自分なりにやりがいを見つけ出すこともできます。
その先も長く付き合っていける友人に出会うことだってあります。
私は派遣社員でも、やりがいを持って仕事に取り組むことができた3年間でした。
もし迷っているのであれば、一度気になっている派遣会社に面接に行ってみましょう☆
応援しています!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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